優れた経営学者ピータ・ドラッカー(1909年11月19日-2005年11月11日)の著作に有名な三人の石工の話があります。
ある人から、あなたは何をしているかを聞かれて、それぞれが「暮らしを立てている」、「石切りの最高の仕事をしている」、「教会を建てている」と答えたのです。
さて、これをこども園、保育園で働く保育教諭や保育士に置き換えてみると、皆さんはどのように答えられるでしょうか。 仕事をする目的は人それぞれです。 働くことで「暮らしを立てる」のは皆同じです。キャリアを積んで良い保育ができる保育士・保育教諭として成長していくことも大切なことです。しかしこの二つの目的が最終目的だとしたらそれは「自分のため」だけのものになってしまいます。 私たちが日々接する「こども」は、こどもの世界を生き、神様から賜ったタラントを育み、未知なる可能性を開花させるべく乳幼児期を過ごすのです。保育はそうしたこども一人ひとりに関わり、援助し、こどもの可能性を引き出し生きる力を育む大切な働きです。 「教会を建てている」、これは自分の仕事が何のためのものなのかを知っている人の答えです。教会、それは心の拠り所です。神様と繋がり自分を取り戻す場所、その拠り所を作っていることを自覚しているのです。
さあ、皆さんは、日々、幼児教育・保育の仕事を通して何をしているのでしょうか。 このことを共に向き合い、真面目に考え、力を合わせる職場に加わって、一緒に働いてみませんか。