マリヤこども園 お知らせ

新型コロナ感染症対策の取り組み

新型コロナ感染症の拡大が未だに収束しませんが、本法人では各園で以下のような取り組みを行い、在園児、保護者、職員の感染防止と園内クラスター防止に努めています。

リモートによる遠隔会議の導入

緊急事態宣言以降、感染リスクを下げるためにテレワークの採用が社会的に一気に進みました。法人においても2020年3月からZOOMを導入し、理事長と各園の園長が毎朝ZOOMによるミーティングを継続しており、日々の報告・連絡・相談を密に実施し、感染リスクについての情報を共有しております。
又、新年度の任職式、栄養士会議、看護師会議、主任会議もリモートで行われるようになり、理事会、評議員会もZoom併用で行っています。

 

新型コロナウイルス対策補助金の活用

新型コロナウイルス感染の第一波の際には、マスクや消毒用アルコールの入手が困難な時期がありましたが、法人の役員やドラッグストアに勤務する保護者、地域の企業などからもマスクが届けられました。幸いなことにこども園や保育園、学童保育には市町村から新型コロナウイルス対策補助金が交付され、各園がこの補助金を活用し、職員・児童用マスク、消毒用アルコール、パルスオキシメーター(血中酸素濃度計)、次亜塩素酸空間除菌機、次亜塩素酸水生成器、ジアイーノ(次亜塩素酸空間除菌脱臭機)、サーマルカメラを導入するなど日々の感染防止に活用しています。

健康チェックシステムの導入(セコム安否確認)

第二波の到来以降、セコム株式会社が提供する安否確認サービスアプリを利用した健康チェック体制を整えています。医療機関や公共施設と違い、保育園やこども園の利用者は特定多数の人たちであり、それぞれに職場環境や生活圏の違いはあれど、子どもと保護者、同居の家族の日々の健康状況を確認した上で子どもをお預かりすることで、密を避けられない保育現場のリスクと保育者のストレスを少しでも軽減できればと考えて導入したものです。このシステムは地震や台風などの自然災害の際の安否確認にも活用できるシステムであることから新型コロナ感染終息後も継続して利用していくことになります。

オンライン決済システムの導入(enpey)

保育料や諸費の集金業務は集金袋の作成、配布など以前から課題でしたが、保護者との対面による集金業務における事務職員への感染リスク、現金保管及び運搬の防犯リスク等を併せて解決する機会と捉え、10月から各園で順次オンライン決済システム(enpey)を導入しました。

職員傷害保険(感染症対応)の加入

今回、新型コロナウイルスの感染拡大、緊急事態宣言発令下にあっても医療機関や他の福祉施設同様、保育園やこども園、学童保育は休園できない社会的使命を負っている重要な機関であることが改めて浮き彫りになりました。こうした中で保育者のリスクと不安軽減のために様々な施策を講じてきましたが、近隣の保育園でも感染事例が報告されるようになり保育士の感染の可能性が現実問題になりつつある中、万一感染した場合の入院・通院費用を補助するため、職員傷害保険に加入しています。この保険は他の傷病についても適用されることから、今後も福利厚生の一つとして継続する考えです。

こころの研修パック「セルフケアコース」の制度化

未曾有のコロナ禍の下、無意識であっても職員の不安やストレスはかなりのものとなっています。保育園、こども園の性格上、テレワークができない職種でもあり、通勤にもストレスを感じたり、子どもたちとの接触にも不安を感じる職員もいます。利用者の家庭の状況もコロナ禍によって少なからず影響を受け、子どもたちの様子にも何らかの変化が見られた一年でした。こうした不安やストレスは知らず知らずのうちにメンタルにも影響を与え、普段であれば何でもないことでも、ほんの少しの出来事が引き金になり、こころの中の自分の弱さが露呈してしまうことがあります。こころの問題は目に見えない事柄なので、言葉にすることが難しく、人に打ち明けたり、相談することがしづらいもので、自分自身で気づき、自分自身の考え方や受け止め方を変えることがとても大切な場合が多いものです。悲しみや怒り、苦しみに対しては私たちは無意識のうちに防衛反応をしているものですが、容量オーバになって自分でもどうしようもなくなると眠れなくなり、食欲がなくなり、思考に余裕がなくなってきて、心を病むことになってきます。これは保育の知識や技術、経験とは別の問題でもあります。こうしたことから職員一人一人がこころのセルフケアのあり方を知り安定した気持ちで勤務が継続できるように関係機関と相談の上、2020年12月から約10ヶ月間にわたって全職員を対象にオンライン中心で開始しています。

今後も新たな取り組みを求められてくることがあるはずですが、感染はもうどこにおいても起こりうることと捉えつつ、園内でのクラスターを防ぐこと、職員一人一人の不安やストレスを軽減して保育環境を維持していくことに心を砕いてまいります。