愛の園福祉会 基本姿勢

保育事業と児童発達支援への想い

すべてのこどもの未知なる可能性の
開花を目指す

社会福祉法人愛の園福祉会の保育事業

保育に対する基本姿勢

愛の園福祉会のすべての保育事業は「すべてのこどもの未知なる可能性の開花を目指す」を保育理念に掲げています。乳幼児期は置かれた環境で様々なことがらを吸収し、必要なものを見つけ出していく時期であることから内面的な感受性や意欲、表現のエネルギーが重要です。そのために一人一人のこどもに丁寧に関わるうえで、一人一人の違いを大切な個性として受けとめ、同時にその個性に潜んでいる可能性を日々の保育の中での取り組みを通して引き出し、励ますことで自信を持たせ、心身の発達を実現できるように支援します。
そして、こどもたちが園内はもちろん地域においてもあたたかく見守られていることを実感できるように様々な人々とふれあい、出会い、関わりを持ちつつ、生活の場を豊かに作り上げていくことを大切にします。そのために保育士をはじめとする職員は皆、豊かな愛情と保育技術や資質の向上に努めていきます。

子育て支援に対する基本姿勢

最近は保育園に求められる子育て支援の範囲が広くなっていますが、支援とは、人の声の中から本当に必要なことを聞きわけることから始まると捉えています。
こどもの最善の利益を考慮して、こどもの福祉を重視し、こどもと保護者の安定した関係や保護者の養育力に寄与できるように、特に保護者(利用者)一人一人の社会的な背景に気を配り、保護者(利用者)の声を聞くこと、気持ちを受けとめること、保護者(利用者)の意思(自己決定)を尊重することを通じて相互の信頼関係を大切にしていきたいと考えます。
園内でのこどもの生活の様子を丁寧に保護者(利用者)に伝えることとあわせて、核家族化の進む保護者の背景と日常のこどもの送り迎えの様子にも気を配りながら、誰もが安心して子育てをし、働き続けられるように努力を重ねていきます。
さらに園の保育の事情が許す限りにおいて、地域の人々や関係機関との連携により、園庭の開放や育児相談、または家庭の交流の場を提供し、子育て中の保護者が安心して子育てが出来るよう支援します。

社会福祉法人愛の園福祉会の発達支援事業

保育との連携が基本テーマ

愛の園福祉会の発達支援事業は、法人設立以来50数年にわたる「すべてのこどもの未知なる可能性の開花をめざす」保育事業において、「すべてのこども」とは誰なのかという問いが始まりになっています。
近年、発達に課題を抱えるこどもの割合が増えてきていますが、そのこどもたちにも未知なる可能性が秘められています。こども園や保育園だけでは難しい療育と、児童発達支援事業が目的とするバランスの取れた療育とが連携協力することはこれからの多様なこどもの育ちには不可欠なものと考えます。

インクルージョン、インクルーシブ保育という言葉が最近よく聞かれます。
「多様性(ダイバーシティ)」、「エクイティ(Equity)」、「インクルージョン」がセットで、ビジネス用語としていまや一般的になりつつあります。こうした価値観をこどもの頃からごく自然な価値観として身につけていくには、世代を超えた積み重ねが必要でまだまだ時間がかかると思われます。
法人の経営するこども園に児童発達支援事業所を立ち上げたことも、緑が丘こひつじ保育園と同じ敷地内に愛の園児童発達支援センターを立ち上げるのも、こども園・保育園、児童発達支援事業所のいずれかだけではインクルージョンな環境の実現が難しいと考えたことからです。
児童発達支援センターの機能にはインクルージョンの推進や地域の保育園や児童発達支援事業所との連携協力も求められています。愛の園福祉会はこれからも保育と療育の連携協力、インクルージョンの推進をテーマとしてまいります。

名前の由来と施設

エール(Ailes)

エール(Ailes)

フランス語の「翼」に由来するもので、こどもの可能性の翼と愛の園福祉会の理念「すべてのこどもの未知なる可能性の開花を目指す」からイメージした名称です。
エール(Ailes)

オリーブ(Olive)

オリーブはキリスト教では平和のシンボルとなっています。 大洪水の後、ノアは地上に水が引いたかどうかを調べるために鳩を放ったところ、鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえて箱舟に戻ってきたとあります。こどもたちの生活が平和で安定したものとなるようにとの願いを込めたものです。
エール(Ailes)

ぶどうの木(Vine)

聖書に、キリストがご自分をぶどうの木にたとえ、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」と言われた有名な言葉があります。発達に課題を抱えるこどもたちとご家庭とが新たなかたちで結ばれることをイメージしたものです。