保育とは子どもの健やかな発達支援ですが、上記の保育目標を保育の中で実現していくうえで、乳幼児期は置かれた環境で様々なことがらを吸収し、必要なものを見つけ出していく時期であることから内面的な感受性や意欲、表現のエネルギーが重要と考えます。
そのために一人一人の子どもに丁寧に関わることで、一人一人の違いを大切な個性として受けとめ、同時にその個性に潜んでいる可能性を日々の保育の中での取り組みを通して引き出し、励ますことで自信を持たせ、心身の発達を実現できるように支援します。
そして、子どもたちが園内はもちろん地域においてもあたたかく見守られていることを実感できるように様々な人々とふれあい、出会い、関わりを持ちつつ、生活の場を豊かに作り上げていくことを大切にします。そのために保育士をはじめとする職員は皆、豊かな愛情と保育技術や資質の向上に努めていきます。
最近は保育園に求められる子育て支援の範囲が広くなっていますが、支援とは、人の声の中から本当に必要なことを聞きわけることから始まると捉えています。
子どもの最善の利益を考慮して、子どもの福祉を重視し、子どもと保護者の安定した関係や保護者の養育力に寄与できるように、特に保護者(利用者)一人一人の社会的な背景に気を配り、保護者(利用者)の声を聞くこと、気持ちを受けとめること、保護者(利用者)の意思(自己決定)を尊重することを通じて相互の信頼関係を大切にしていきたいと考えます。
園内での子どもの生活の様子を丁寧に保護者(利用者)に伝えることとあわせて、核家族化の進む保護者の背景と日常の子どもの送り迎えの様子にも気を配りながら、誰もが安心して子育てをし、働き続けられるように努力を重ねていきます。
さらに園の保育の事情が許す限りにおいて、地域の人々や関係機関との連携により、園庭の開放や育児相談、または家庭の交流の場を提供し、子育て中の親が安心して子育てが出来るよう支援します。
本法人は保護者が保育園を選択する際に必要となる保育の内容に関する情報や、実際に預けている保護者に対する日々の保育の状況を見てもらえるように情報公開については個人情報やプライバシーについては十分配慮しつつ、積極的に取り組んでいます。
ホームページによる保育に関する情報提供、財務状況の公開、福祉サービス第三者評価結果の公開のほか、ブログ「きょうの保育室」をとおして日々の保育の様子と保育士の視点が伝わるように更新を続けています。
保護者の立場からすると保育所に対してはなかなか言いにくいこともあると思われます。
本法人は2002年に保護者に対して約100項目の質問からなる「満足度調査」と「自由記述アンケート」を実施しました。
3年から5年に1回はこうした満足度調査を実施する考えでしたが、その後「福祉サービスの第三者評価」においてもこうした利用者の声を聞くことができることから、これに置き換えています。
満足度調査にしても、第三者評価にしても、基本的には「利用者の声に耳を傾ける」ことが本法人の基本姿勢であり、これらの調査を通して利用者の声を聞き分け、丁寧に対応していくことが大切と考えています。
また保育園といえども地域社会のなかにあることから、地域住民の方々との間に様々な行き違いが生じ、保育の中で発せられる声や音、保育園への送迎の車の通行量の多さや交通マナーなどに対して苦情が寄せられることがあります。
こうした苦情については真摯に受け止めつつ、次の時代を担っていく子どもたちがのびのびと成長していくことができるように、地域社会に働きかけ理解を求めつつ、信頼関係の構築に努力を重ねてまいります。
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