愛の園福祉会 お知らせ

コラム「足あとを灯す」〜『第8編 自律を促す対話』—対話を深める問い—

第8編 自律を促す対話–対話を深める問い–
日々の業務に追われる多忙な現場において、手を止めて職員と一対一でじっくり向き合う時間を作ることは容易ではありません。
だからこそ、この対話を大切に積み重ねていく必要があります。表面的な業務報告に終わらせず、職員の内面にある熱意や葛藤に耳を傾ける時間でなければなりません。

対話を深める鍵となるのは、「あなたはどうしたいか」という問いかけです。それは単なる個人の希望を聞くことではありません。目の前で困っている子、泣いている子、笑っている子、不安を抱える保護者の心に寄り添い、想いを重ねながら、培ってきた専門性をどう活かすのか。それは「もっとも小さな者のひとりに仕える」という原点と、自らの実践を繋ぎ直す作業です。

自らの意志と法人の使命が重なり合うとき、指示を待つ受け身の姿勢から、主体的な実践者へと歩み出します。職員一人ひとりが理念に根ざし、生き生きと力を発揮できる環境を整えること。それは巡り巡って、子どもたちや保護者への温かな支援へと結実していきます。多忙さに流されず、誠実に対話を紡ぎ続ける職場でありたいと願っています。(理事長)